と、中にあったのは純白の城のドレス。


そう…いわゆるウェディングドレス。


まぁ、着て…屋上に向かう。


尚も怖いから…。


きぃぃ~。と、響く屋上のドアは重たくて

少し除いた隙間から外を見ても誰もいない。


「誰もいないじゃ…」


ん。を言い終える前に…ぱぁーんっ。

と、耳につく大きな音と火薬のにおい。


「渚っちおめでとう^^もうちょっとで

 颯も来るよっ!!」


と、いう声を合図に屋上の扉が開く。


「あっ。新郎新婦の登場だ。」


「なに…これ…」


「んだよ。この格好…。」


私も颯も頭がついていかない…。


「仮の結婚式だよっ!!!」


「ここで永遠の愛を誓うのさ☆」


「皆のまえでするキス、楽しみに待ってるなっ!!!」


「じゃぁ、始まりだ。」


皆が開いてくれた結婚式…


お客さんは3人でブーケも指輪もなかったけど…

本当の結婚式より嬉しいかも…。


始まったばかりなのに、涙が流れる…。


「ここで、お互いにキスをささげてください。」


怜の声に私たちの顔が近づく…。


ちゅ…


触れ合った瞬間、また、涙が流れた。


「絶対幸せにするから。」


「うんっ!!^^」