ぎゅ…


と、俺のかすかに震える体は小さな渚に包まれていた。



「こんな私だけど…ちゃんと好きな人はいるんだよ?

 目の前にね?^^ 

 大好きだよ…颯…」


「俺も…」


無意識に渚の背中に回っていく腕。


「…そっか…。そっか。なんか嬉しい^^

 ちゃんと私のこと好きでいてくれる人が居て。」


「初めてかもしんない…」と、笑いながら涙が落ちる。


「大丈夫、将太と同じにすんな。

 俺は俺だ^^」


「しってるよ…。そんなこと」


と、言った渚の笑顔は過去最高に綺麗だった。