尚side


勢いよく出て行った渚っちに

さっきの電話の相手が誰だったか聞こうと

思ってたのに…。


「渚っち…」


誰だったの…??名前からして男だろう…。


雄介…?


イライラする僕の心…。


あの時より、いらいらしてる…。


なんで…なんで渚っちなの…


僕、恋愛初心者より酷いなぁ…


渚っちのことになると全然余裕なくなる…。


プルるるるる…♪


僕のケータイがなる。でも、僕一人のケータイじゃ

ない。5着の音楽が重なる。


「誰だろ…??」


と、ケータイを見て驚いた。


「渚っち!?」


渚っちからのメールだった。皆同じ。


受信メールで一斉送信の中に僕の名前がある。


from:渚っち


dear:尚
   玲
   蓮
   颯
   樹


――――――――――――――――――


さっき、みんな元気なかったけど

大丈夫!?

私が原因だったら、言ってね??

こんなことで、みんなと仲が悪く

なったりするの嫌だよ…。


じゃぁ、午後の店もガンバろっ!!

お互いfightだっ!!


p.s.

さっきの電話「雄介」って言って、

午前のお客さん。

午後にも来るかもしれないから

その時紹介できたらするね!!