一匹狼に恋をした。





渚side


「はぁ~。やっと休憩…。長かったぁ~。」


大きなため息とともに疲れた体を椅子に預ける。


エプロンのポケットに手を突っ込むと、中で何かが

カサっ、という音をたてた。


「なにこれ??」


出てきたのは、電話番号とメアドが書かれた紙。


「これ、誰の??あっ。颯たちなら知ってるかな??」


颯たちも休憩だろう、と思い、男子の更衣室に向かった。


コンコン。


「ねぇー。開けていい??」


「んだよ。」


と、言いながらこっちに向かってくる足音。


「あのさぁ~。聞きたいことがあるから、中入れて??」


「別にいいけど…。」


と、中に入れてもらったら、そこにはちゃんと4人が座っていた。


「ねぇー。この電話番号とメアド誰のか知らない??」


と、さっきの紙をみんなの目の前に突き付けた。


「僕知らなぁ~い☆」


「俺も、わかんねーわ。」


「すまん…俺もだ。」


「んだ??これ誰だ??」


「俺もしんねぇーな。」


「そっか…」


皆わからないんだ。