「…」


「やっぱし、無視っ!?」


「あはは…」


―休み時間―


「はぁ~。ちょっとショックかな…」


私は、自動販売機に売っていた「イチゴ・オ・レ」


を、飲んでいた。


「おい」


「?」


私…?左の肩に置かれた手をじっと、見つめる。


「渚」


「ん?」


私は、自分の名前しか、反応しねーんだよ!


と、いうのも嘘で、怜に名前を呼んでもらう作戦?


みたいなもの。


「なに?」


「ちょっといいか?」


「いいけど…」


私は、廊下にから、階段に移動した。


ここなら、あんまし、人が来ないから。


「んで?なんの用?なんかあったの?」


「お前は、なぜ、俺に構う?無視しても、俺に
 話しかけてくる。 なぜだ?」


「なんで?って、聞かれて、答えられるような
 ことじゃないと思うけどさ…。私は、皆と仲良く
 したいだけ。初めて話しかけてくれたのが、尚で。

 そのあとに引き続いて、樹が話しかけてくれて、
 蓮も、颯も…。

 なのに、怜とだけ話せないって、なんか嫌だったから。
 話しかけてくれた子と仲のいいことは私も仲良くする主義だから。
 が、理由かな?」

「そうか。」