渚side


「なぎちゃーん!!14番行ってー」


「は、はぁーい」


さっきから、何回も呼ばれてる…。


「少しは休憩させろっつーの…ばぁーか……」


小さく呟く。ついでに「なぎちゃん」っていうのは

今日の私の仮の名前。


左腰らへんに名前を書いた、名札を貼っている。


「雄介。この子がなぎちゃん。かわいいだろ??」


この男は、さっきからずっと居座ってる男。

なぁんか、新しい仲間来てんぞ…おい。


仲間増えてんじゃんか…。


くっそだりぃ~。


「へぇ~。この子がなぎちゃん??

 かわいいじゃん。ねぇー。あんた今、

 フリー??」


「フリー??今この状況見てわかるでしょ??

私は忙しいのっ!!!」


「なぎちゃん…。フリーの意味間違ってるよ…。」


「えっ!?だって、フリーってイコール自由でしょ??

 残念ながら猫の手も借りたいくらい忙しいの。」


「だからぁ~。意味はそうだけど、使い方が違うっ!!

 フリーって、言うのは彼氏がいないことを言うの!!

 分かる!?この天然馬鹿ちゃん^^♪」


雄介と呼ばれるものにいきなり馬鹿って言われた。


「私、馬鹿でも天然でもないもん。」


「なぎちゃん。あんね、天然は天然ってきずかないから

 天然なんだよ?馬鹿はバカってきずかないから馬鹿なんだよ??

 わかるかな??」