颯side


文化祭までの時間は結構早く経った。

でも、それまでの授業はあれ以来一回も出てない。


渚の姿を見られるのが、ムカついたから。

でも、今年の文化祭はちゃんと出る。

なぜか?って、それは、あの日渚に言われた言葉。


正直に「渚とまわりてぇー。」って、思った。

でも、出るからにはクラスの出し物まででなくちゃいけない。


だから、俺たち5人は執事の姿。

渚は、メイド服と、いった構図だ。

だから、今執事の服を着ている最中。

なんだけど…


「だぁー!!もう。執事服ってこんなにめんどくせぇーのか!?」


「颯っち!!ちゃんと着なよっ!!じゃないと、着替え終わった
 
 僕たちが先に渚っちに会いにいくよっ!!」


「ちょっ!!待て。すぐ行く。」


ちっ。めんどくせーな。

着こみ多すぎんだよっ!!


「うっし!!やっと着れた。よし、渚んとこ行こうぜ。」


執事服を着終えた達成感と、渚に会える楽しみで少し、

テンションがあがる。


「渚っちぃ~♡出てきてよぉ~」


「絶対にやだっ!!」


「じゃ。入ってやろ~♪」


と、言いながらガチャという音が聞こえた。


「おいっ!!尚っ!!」


俺たちみんなは、尚の後について入った。