颯side


渚を右手で抱き締めて、開いている左手で

将太のパンチを受け止める。


「いい加減にしろよっ!?お前馬鹿かっ!?

何考えてんだよっ!!!」


俺の、服を掴む渚。


泣いて、泣いて…。


「よく、頑張ったな…」


俺は、渚の頭を撫でる。お前は、3年間もの

長い間、辛い過去に捕らわれていたんだな?


「ありがと…颯。私、将太と決着つけなきゃ…。」


「おう、行って来いっ!!倍返しだっ!!」

「嬢っ!!重たい一発お見舞いしてやれ!!」

「渚っち!!渚っちなら大丈夫だよっ!!」

「渚、お前のやりたいようにやれ。」


「皆…ありがとう…^^♬」


本当にありがとう…。


「さぁ。将太3年間のお返しと、この前殴られたお返し。

 全部を倍にして返してやる。」


私は、拳を強く握って、まずは顔にhit☆ミ

その次に怯んでる将太を、膝で腹部を蹴る。

お腹を押さえて、倒れる将太の上から背中に踵落とし。

首の後ろの、服の布を引っ張る。

将太は苦しいのか、せき込んでいる。

「あと、3発。のびんじゃねーぞ。」

鳩尾に膝蹴り。

右の頬を膝で蹴る。

最後に、周り蹴りで、将太を飛ばした。