渚side


「ねぇ。将太…私を叩いて…?」


「おいっ!渚っ!お前、いい加減に…」


「渚っち!!」


「嬢っ!なにしようとしてんだよっ!!」


「渚っ!!」


「いいのかよ?」


私は、コクン。と、頷く。


ここで、私を叩いてもらう…。そうしたら

少しは、この罪悪感もなくなるのかな…?


過去に捕らわれずに、生きていけるのかな…?


「じゃlお言葉に甘えて…おもいっきり
 
 叩かしていただきますっ!!」


パシンっ―――


いつまでたっても来ない衝撃と、誰かに抱きしめられてる

温かさ…。


「いい加減にしろよっ!?お前馬鹿かっ!?

何考えてんだよっ!!!」


「颯…私…私…うっ、うぅ~…。

 ひっく、いや…だっ、よぉ~。」


縋りつくように、颯の服を掴む。


颯…