目を開けて最初に見えたのは白い天井、次に寝ているベッドに違和感を感じた。
左手を伸ばして壁を探したけれど…私の手に触れたのは堅い壁ではなく。
もっと暖かくて柔らかい…!!
慌てて、起き上がった。
隣に寝ているのは高遠さん!?
上着は着てない…でも、その下に着ていた服はそのまま。
ちょっと、落ちつこうか私…
…昨日はそうだよ…ここに連れて来られたんだ。
それで…好きって―…言って
今、何時かな?
私は寝ている高遠さんを起こさないように、そっとベッドから降りようとした。
足が床に着く前にガシッと腕を掴まれた。
「どこに行くつもり」



