「いいかげんに認めたら」 「恋人がいるくせに…」 追いつめられて、思わず言ってしまった。 「恋人?」 「美月ちゃんが見たんです綺麗な女の人と仲良く、居た所を」 「それなのに、こんな事…意味ない…帰ります」 バッグを掴んで立ち上がった…が玄関にたどり着く前に強い力が私を引き戻した。 「前言撤回…お前が悪いんだからな…」 そう小さく呟く高遠さんの声が聞こえたと思ったら…私の唇に柔らかい何かが触れた。 それは誘うように軽く何度か触れてきた…。