「俺、高遠さんがアンブレラにどうして来たか知ってます」


「何で?……川嶋さんか」


「伯父さんが俺に話したんじゃないよ偶然、知ったんだ。
この話は時間がないから、また今度」


智也さんは店内に入って行った。


何なんだろ今の会話は…


高遠さんは事情があって…ここで働いているって事かな…。

そんなことを考えていたら高遠さんが振り向いた。


智也さんと高遠さんの会話で忘れていたけど…。


智也さんが来る前の事を思い出した。


ちょっと気まずい。

「お前、今あいつが言った事だけど」


やっぱり、そうだよね…私が聞いたらいけない事だったんだよね。

誰にも言うなって事だよね。


「大丈夫です絶対に言いません。
さっき聞いた話しは忘れます」


「あっ、いや…」


「だから安心して下さい…ではさようなら」