「あのさぁ…フリじゃなくて俺の本当の彼女になってくれないかな…」
「あの…えーと、私…」
「ごめん突然すぎたよな。
でも、ずっと気になってたんだ汐里ちゃんの事」
「だけど記憶を無くしている汐里ちゃんに俺の気持ちを言って動揺させたくなくて黙ってた」
今、私…。
こんな事言われるって思わなくて頭の中がパニック状態…で智也さんにはお世話になって感謝してるけど…優しくて頼りになるお兄さんのようで……。
「それにあいつが来てから汐里ちゃん変わってきて…明るくなったし、かわいくなって―…焦ってて…」
…あいつ??
「あっ、俺…余計な事…を」
「ごめん!もっと俺を知って貰いたいし返事はすぐじゃなくていいから」



