今、時間は11時を廻ったところ。


お客はまだ数名しか来てなくて手が空いてる。


「汐里ちゃん、ちょっと手伝って」


厨房から声をかけてきた智也さん。


普段、私が任されている仕事は注文をとったり、テーブルに運んだり会計などの接客でそれは美月ちゃんも同じ。



厨房でお料理などを作るのは店長。



智也さんや高遠さんはデザートや飲み物担当、忙しくなってくれば私や美月ちゃんの仕事を手伝う。


智也さんは、調理師の免許を持っていてアンブレラのメニューは、ほとんど作れるから厨房の方も手伝ってる。



だから私が厨房から声をかけられることは、あまりない。