「さてと、まだ11時だし、海行ってこようか?荷物は僕が遊んでた部屋に置こう」
そう言うと少し手を握って二回へと登っていった。
「あー…昔からの家に秋穂がいるとか…調子狂うわ…」
「そう、なんだ?」
「うん。俺んとこ一人っ子で両親が厳しいからさ、いっつもじいちゃんの家に逃げるように行ってた」
「そうなんだ」
赤坂くんは両親の話になった瞬間に、ふっと笑顔が消えけど、
またすごく輝いてる笑顔に戻った。
「さ、海行こうか」
また手を握って引っ張られる。
あたしの心拍数がどんどん上がって行くのがわかる。
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