ボウリングも終わり、 それぞれ帰ることになった。 偶然羽田くんと道が途中まで同じらしく、赤坂くんは何か言いたげだったけれど、 二人で帰ることになった。 「はー楽しかった。」 「そうだねー」 「な、坂枝?」 「ん?」 そう返すと少し真剣な顔になって、 「お前…隆裕のこと好きか?」 なんて聞いてきた。 「げほっ…そんな急な…」 「頼む。本気で答えてくんね?」 その眼差しは、いつものヘラヘラした彼だからこそ、強さが増して見えた。