「おんなじクラスにあんなかわいい子、いるのにあたしなんかに声かけてほんと馬鹿」 「んだよ、また殴られてーの?」 彼は煙草を踏み潰すと、立ち上がった。 「ビビらせてるつもり?はーあ、呆れる」 「…お前、何の用?用がねーとこんな話続けようとしねえだろ」 「七海のこと、本気か遊びか、教えて」 そうあたしが言うと彼はふっと笑って 「俺がマジになるような女か?あんなの?」 聞いた瞬間。 右足を振り上げて蹴ろうとする。 「んだよ、蹴らねーのかよ」 「蹴らないっつーの」