「なんか…良い子と友達になれてよかったな。」 クラスに戻ろうと歩いて、階段に行くと、 「あ」 原くんがそこで煙草を吸っていた。 舌打ちが響く。 「んだよ、おめーかよ。」 「階段で煙草とか柄悪いねー、あー怖ー。彼女びびっちゃうよ?」 「…七海のこと知ってんの?」 原くんは少し表情を曇らせた。 「んー、まあ知ってる」 「ふーん」