「僕、人殴るの好きじゃないんですけどねー」 どうやら舞田さんを落とすように赤坂くんが殴ったらしい。 「ちょ…舞田さん大丈夫…」 「僕、まだ坂枝さん好きなんだけど?」 舞田さんに掛けようとした言葉が、そんな言葉で遮られる。 「坂枝さんは、舞田さんの方が好き? 舞田さんとキスしたかった?」 少しだけ固まってしまう。 赤坂くんの方を向いた。