「昨日ぶりだね」 少しだけ笑ってしまう。 「ん?どうかした?」 「おんなじこと…考えてたから」 目線が上げられない。 今彼がどんな格好だとか、わからない。 「…取り敢えずもうすぐ上がりだから中入って?」 少し頷くと、 手を優しく引いてくれる。 店では良い香りがして、厨房を通りすぎた扉を開けると、 「お?彼女?」 男の雅人さんのバイト仲間っぽい人がいる。 「ちげーよ、ここで待ってて」