「じゃあこれからアカサカはどうやっていくんだ。アカサカは大きな信頼と、期待を寄せられている。 お前の憧れだけでどうこうできるものじゃないくらいわかるだろ」 少しだけ震える手。 「僕が中学の時の頃、どれだけ苦しんだか知ってる? 僕が高校に入ってどんな風に成長したか知ってる? 僕を育ててくれてたのはじいちゃんとばあちゃんだよね。 僕はアカサカを継ぐために存在してるの? ただの道具?」 寂しそうに、言葉を投げつけていく隆裕。 そっか。 あたしにもできること、ちゃんとあるじゃん。