「は?」 あたしの声が溢れる前に、 隆裕が声を出した。 「先ほど、アカサカ本社へメールが届きました。 坂枝さん、貴方は学校でも赤点ぎりぎり 学年でも300位がぎりぎりと。 そして、何よりもその髪の色はなんですか。 服装も馬鹿げている。 アカサカをつぐ隆裕の交際相手だということがわかってしまったら、 メディアで放送をされたら、 アカサカの名誉に関わることだということ、わかりますか?」 あたしはどうだっていい。 隆裕が、隆裕の意思で何も決められてないじゃないか。 拳をぎゅっと作る。