「隆裕おまたせーって…知り合いかよ!?」
そこに赤坂くんの友達らしき人が来た。
赤坂くんの友達にしては少しチャラチャラしてるような気がするけれど、
少しだけ赤っぽく染めてある髪が綺麗だった。
「あ…えと、赤坂くんどうしてここに…?」
「いや、その…友達に付き合ってたんだけど、彼氏できちゃった?」
だめだ。
この赤坂くんの切ない顔は、胸を痛みつける、
「彼氏じゃないよ?友達だよ」
そう言うと、少しは顔が和らいで、
「そっか、なんか邪魔してごめんね?行こうか、アツ」
「おー」
赤坂くんと赤っ毛くんはあたしたちを通りすぎてどこかへ行ってしまった。

