「…知らない」



鼻をすすりながら言う。




「秋穂ってほんとはすごいかわいい女の子だよね。


鈍感だし、すぐ意地はるし、馬鹿だし、かわいいし、ちっこいし、運動音痴だし、それに泣き虫だし?」




「もうそれ以上言わないで!?」





少しパニックになる。









「それに一途だし」



そう言った瞬間に、



唇に柔らかい感触があった。