「痛みのはんぶっこなんて、あたし器用じゃないからできないけど、」




「うん」




やっと口を開いた隆裕くん。






「それを忘れさせるくらいに幸せあげるから」




「痛みのはんぶっこより嬉しいからね、それ」



おでこがぶつかる。




「ちなみに僕も秋穂離すつもりないからね」




耳元で囁かれて顔が熱くなった。