悔しい。 自分の能力足らずでただメールする時間を割くための足手まといな女になってる。 そんなの彼女じゃない。 でも…これ以上、隆裕くんとの距離を作りたくないのも確かで、 少しだけ瞼を閉じて、考え込んだ。 気がつくと校長先生の話は終わっていた。 解散で、それぞれ教室に帰るとき。 「…秋穂」 隆裕くんに呼び止められた。