「秋穂ー!」



隆裕くんの声が聞こえる。


「帰ろっか?」



あ、痛いかも。



心臓とか、そういうことじゃなくて。




「さ、着替えに行こ?」


「う、うん…」




隆裕くんはここから、


あたしに手を繋ぎもしないほどに、



側にいるのに遠くの存在に感じた。