「鈴菜久しぶり!」
「久しぶり!こっちは塾で知り合った堀田圭佑(ホッタケイスケ)くん。たまたま同じ高校だったからさ、」
そういうと堀田くんは、
「どうもはじめまして、堀田です。よろしくね。」
「よろしくね」
「ていうか秋穂そのほっぺたどうしたの!?」
「あーこれ?ちょっと転んじゃってね」
「うわー痛そう。お大事にね」
堀田くんが少し顔をしかめながら言った。
そんなやり取りを見て、鈴菜は
「あっ!秋穂、今週の日曜の夜空いてない?」
「え?空いてるけど…」
「じゃあさ、人数あわせでいいから合コン来てくれない?」
頼み込むような感じで言う鈴菜が言う。
「人数合わせ程度なら…彼氏作るとかはちょっと嫌だけど、大勢で楽しむ感覚なら全然いいよ」
案外すんなりOKをしたあたしに驚きつつも
ありがとう!!と喜びまくる鈴菜を見て、あたしも自然と笑顔になった。