教室に戻ると、担任が待っていた。 「おい、坂枝お前最初の授業から…ってその怪我…」 「こういう訳なんで許してください。あたしもう帰りますね」 カバンだけ手に取ると、さっさと帰る。 「あー…はやく友達作んなきゃなー…」 他の友達はみんなここの高校には受かってもいかなかったり受からなかったりして、 とにかく友達がいない、 「こりゃ辛いなあ…」 まだひんやりと冷たい氷がまた責めてくるような気がした。