「ちょうどアツが一番荒れてたというか、たまたま学校に来た日だった。あの日…お爺ちゃんから父親に社長が変わったんだ」 少し目を見開く。 それでも羽田くんの為に、あんな… あんな優しいことを、 「崩れ落ちそうだった。もう本気で他人事じゃないって焦ってる朝に学校行くと幼なじみがいじめられてた。彼女と別れてから、たった3日しかたってなくて。」 泣きそうな顔でこっちを見る。 「立ち直ろうとすると、何かが襲ってきて。」 その声は、隆裕くんの声なのか、疑うほどに 震えてた。