「父親にはまだ言えてない。っていうかそのこと知ってるの家族で誰もいない」 フッと下を向く彼。 「ずっと…学年首席でいるのも、生徒会とかしてるのも…夢の為なんだ。医学部に合格するため。でも父親は勘違いしてる」 わかった。 なんでこんなにも切ない顔に胸を締め付けられるか。 今までこのズシンと重い気持ちをずっと抱えてきてる彼だからなんだ。