「お、坂枝だ」 そこには擦り傷やら打撲やらがたくさんある原くんと、 目が赤い、七海が隣で座っていた。 「あ…怪我大丈夫?」 「は?これみて大丈夫とかやっぱお前馬鹿だよなー」 七海は心底驚いた顔で見ている。 「学校、さぼっちゃった」 七海は立ち上がって、 「そうだね。竜雄の言う通り。秋穂ほんと馬鹿だよ」 笑顔で言う七海を見て、純粋にかわいいな、なんて思った。