『もしもし?秋穂?』 「七海!?大丈夫?無事なの?」 『うん』 「今どこ?」 『病院。わたしじゃなくて、原くんがね、怪我しちゃった…致命傷ではないけど、骨折しちゃったみたい』 骨折… 『右足と、左腕。複雑骨折にならなかっただけマシだったらしいよ。しばらくは安静だって』 「そっ、か…」 「行ってきたら?」 後ろからそんな声が聞こえた。