「確か…保健室ってここにあるはず…」 わたしは学校見学したときの記憶をたどって保健室の位置を見ると、 「あったね」 彼が扉を開けると、 「あらあら、新一年生?どうしたの?」 柔らかく笑っている白衣の若い女の先生がいた。 「失礼します、ちょっと男子の暴れたのに巻き込まれちゃって坂枝さん怪我したみたいです」 「あらあら、大丈夫?ちょっと待っててねー、今氷袋に入れてあげるからっと」 向こうに行った先生をみていると、 「ほら、座って?」 赤坂くんが椅子を用意してくれていた。