「家まで送ってく」 「うん…今日は素直に従う」 隆裕くんは強くあたしの手を握る。 家についても、中々手を離さない。 「隆裕くんもさ、はやく帰らないと…」 ふと、手が離れる。 「すぐ電話してね」 名残惜しく言うと、帰っていった。