少し前を見ると、 他の不良も倒れていた。 状況がわからないけど、 隆裕くんがわたしを原くんから守ってくれた時のような表情だった。 「赤坂くん、秋穂が倒れてるの見て…したらすごく切れちゃったっていうか、頭真っ白になったみたい」 「ちょ…隆裕くん!」 そう叫ぶと、隆裕くんは我に返ったように動きが止まった。 「秋穂…」 その姿を見て、残った人たちは走って逃げていく。