「でも、普段のみんなの前の隆裕くんは素?」 「あ、あれは素。」 隆裕くんは掠れるような声で言う。 「そっか…」 「秋穂。」 「ん?」 少しだけ抱き締める力が強まる。 「キスしよっか?」 今までで一番か細い声で言う隆裕くん。