隆裕くんの部屋は変な感じがした。 生活感がない、というか。 無理に着飾ってるような部屋だった。 後ろから抱きついてくる。 「俺、家族には着飾ってるんだ」 「そっか」 「すっごい神経使う」 「うん」 大きな彼の手をゆっくり包み込んだ。