「おい、坂枝。麻川知らないか?」 「あ、居場所だけはわかってるんで、ちょっと呼んできますね」 席を立って、階段の方へ向かった。 チラっと隆裕くんの教室を見ると 真剣な顔をしてる隆裕くんが、少し心臓を苦しくさせた。 「確か…ここらへんに…」 「あぁ?舐めたこと言ってんじゃねえぞ」 そこでは、原くんが七海の胸ぐらを掴んでいるところだった。