世界に1つだけの幸せを。

「さ・か・ぐ・ち。」
「な!ち、ちょ!」


やっぱりな。

「ぜ、絶対言うなよ」

「言わねーよ」


まぁ、俺も悪魔じゃないし。
協力するか。

「んじゃ、詩は行くぞー。」
「え?あ、うん!」


詩を連れ出し、バレないように口をうごかし、弘樹に伝える。


『ガ・ン・バ・レ』

顔を真っ赤にしながら、首が取れるんじゃないかって程、首を縦に振る弘樹。



「よ、よし!じゃあ里穂ちゃん行こうぜ!」
「うん、いいよー!」


世話のやけるハゲだな、ったく。