「ダメだな~、女は好きな男からの告白を待ってんだぞー?」

「なんだよそれ…」


好きな男って、そりゃ少しは好かれてんのかもしれねえけど、付き合うとかそんなんじゃねーだろ。


「ったく、しゃーねえな。おっ、詩ちゃんと里穂ちゃーん!こっちこっちー」

「どうしたの弘樹くん?」


詩と坂口はきょとんとした顔でこっちに向かってきた。


何を言うんだ?このハゲ。


わざとらしい咳払いをしたあと、ゆっくりと口を開く弘樹。