暗くなってから弘樹と別れ、家についてからは急に疲れと睡魔が襲ってきた。

そんな中俺は、詩との会話を思い出していた。


『うん、びっくり!なんて、クラス表見て気付いてたんだけどね』

『あたし朝比奈で一番前の席だから、後ろ誰なんだろって見たら…陽だったから、安心した』



『うん!またね陽!』



驚いた。

今まで好かれることはあっても、俺から女に好意を持ったことなんてなかった。


でも、詩は他の女と違うと思う。



なんか、なんだ?温けえっつーか…

飾ってなくて、自然で。


好きだなって思った。