「なんであんなことした?」
リストカットと言わないのは
きっと智なりの気遣い…
「俺らも心配してるんだ…」
壮も口を開いた…
「いろいろ…考えてて…」
「俺らには言えない?」
智は黙ったままでいた…
「お願いがある…」
「なに?」
「次…私が死のうとしたら
その時は治療をしないで欲しい」
「そんなことっ!」
「おねがい」
「わかった…じゃあまず理由を聞く
判断はそれからにする」
困った壮に智が助け舟をだした
「龍が…倒れた時…
まず1番に自分を責めた…
それで帰ってから看病してて、
よく考えたら龍の笑顔
最近見ないって思って
最近でも卒業式前日で…
龍の笑顔が見たくても
私といる限り龍は笑えない…」
「だからか?」
私は頷いた
「だったら俺らはこれから
お前がその命を絶とうとした時
何度でもお前の命を救う」
「なんでっ…」
「龍はそんなこと思ってない」
「そんなことわかんない!
龍の気持ちは龍にしかわかんない」
「だったら柚の考えてることも
違うかもしれない」
「でも正しいかもしれない」
「だったら同じだけ
違うって可能性もあるよな?
ぶつかってみろよ
本音、ぶつけてみろよ
もしその答えが
お前が考えてることと同じだったら
俺らはお前の治療をしない
それが条件だ」
「わかった…」
ものすごく怖いけど
これで龍を解放してあげられる
それを考えるだけで
私の未練はもう、なにもない
その私の返事を聞いて
智と壮は出て行き
2人が呼んだらしく龍が入ってきた

