「…ず…ず…ゆず」
「ん…」
「おはよ着いたよ」
「ん…着いた」
「ふふまだ眠い?」
「んーん起きた
…水族館?」
「うん静かに楽しめるところにした」
「ありがとう」
「よしっじゃあ行こう」
そう言われて車から降りて
チケットブースに向かうと…
「……え…?」
「ゆずっ」
「ゆーず!」
「柚!」「柚」
「…うそ……なんで?」
目の前に広がる光景に
言葉を失い戸惑っていると
いつもの優しい手が頭を撫でてくれた
「皆もゆずと出かけたいって」
「嬉しい…」
溢れんばかりの感情は
涙となって溢れ落ちた
「泣くなよ
せっかくおしゃれしてきたんだから」
「ぅん」
「柚退院おめでとう」
「まってたよ」
「悠…覇瑠…」
「いつでも頼ってな」
「龍だけじゃ頼りないからな笑」
「荘…智…」
「おーい頼りないって!」
「まぁまぁ!しかたない笑」
「智!笑」
「ふふ…」
「あ、笑ってくれた
よし!じゃあ行くか」
「うん!」
みんなのおかげで涙も笑顔に変わって
6人で水族館に入った

