それからすぐに
看護師さんが氷枕を持ってきてくれて
荘がいい位置に置いてくれた



私はなんとも言えない
気分の悪さと体のだるさ、頭痛
全てに耐え切れず
自然と目から涙がこぼれ落ちた




荘は黙ってその涙を拭ってくれた

「辛いよな」
「もうすぐ薬効くから」


そんな励ましの言葉をかけ続けて
気分の悪さにもう一度屈んだ体を
ずっとさすり続けてくれた










荘が呼び出されて一人になった後も
気分の悪さと頭痛は無くなったものの
残った怠さに
何故かとめどなく涙が溢れた



苦しくなるから止めたいし
こんなに泣いてたら目が腫れて
泣いてたことがばれちゃう…


早く止まれって思えば思うほど
涙は止まらなくて
かといってあの安心する声もない…



泣きながら何度もなんども
龍の名前をつぶやいていた




涙は止まらないまま
私の意識は引きずり込まれるように
眠りの世界へと落ちていった