「たべれるだけでいいから」
そうは言われたものの
未だ少し残る気分の悪さで
おかゆとはいえ
口にするのは少し躊躇いがある
でも龍も居てくれるし
意を決して口に含み飲み込んだ。
「よくできました。
少しなら食べられそう?」
「うん。」
そういって本当に少しだけ
箸を進めた
「もう…いい?」
「うん。よく頑張ったね
ちょっとこれ片してくるから待ってて」
龍は病室から出て行って
私は体を横にした
すると感じたことのない
違和感がみぞおちのあたりを襲った
何かが動いている…
いや、震えているような感覚
波のように動き
痛みを伴うその動きは
私の体をみるみる疼くまらせた
ガラッ
「……ゆず…?
ゆず!どうした⁉︎」
駆け寄ってきた龍に
途切れ途切れではあるが
とりあえず痛いということだけ伝えた
「ごめん触るね」
半分下向きだった体を
横に向けさせられて
触られると痛みと気持ち悪さが
こみ上げてきて
唸るような声が出てしまう
いつの間にかナースコールをしたのか
荘と看護師さんも駆けつけてきた

