「ゆずっ!」

私が目を開いているのを見て
龍は駆け寄ってきた


「大丈夫か?
体痛くないか?」

「うん」

「よく頑張ったな…」
龍はそう言いながら
私の頭を撫でてくれた


「意識もはっきりしてるし
大丈夫そうだね。よかった…」


「術後の話はもう少ししてからにする?
それとも今聞く?」

「うーん…今で」

「了解。じゃあ話すね
とりあえず手術は成功したよ
でも柚はもともと体力もないから
手術から今日で4日目
そういうことも考慮して
入院は少し長引くかもしれない

それと、さっき感じた痛みだけど
術後の体だから
全身の痛みは明日明後日には
引くとおもう
心臓の傷のところはどう?
痛みとかある?」

「さっきは裂けそうだった
でも今はただ引っ張られるだけ」


「そうか…
多分これも2〜3日でひく
一時的なもののはずだから…
張られる感覚は一週間くらい続くかな
とりあえずまずは目がさめるまでが
第一関門だったから
本当に良かったよ
あと、なにか聞きたいことある?」


「いつまでここ?」

「体の痛みが引くまでかな…
あ、柚大丈夫だと思うけど
体動かせるか?

右手上げて? うんいいよ
左手上げて?
うん。まぁ大丈夫そうだね

少しでも痛くなったら
ナースコールするんだよ?」

「まぁ俺らもちょくちょく
見にはくるはずだから」

「うんありがと」