外されると共に
今まで出来てた呼吸が
出来なくなって焦ったけど
龍が後ろから抱きしめてくれて
一緒に深呼吸してくれたから
うまく呼吸できて落ち着いた
「ぁりがと…」
「横になろうな」
私を横にしてから
龍はまた話し始めた
「指の怪我な
縫うか自然治癒力を試すか
ゆずの選択次第だ」
「んー…縫うのは嫌かも…」
「だよな…
まぁ取り敢えず暫く入院な」
「だよね…
せっかく大学も決まって
これから頑張ろうと思ってたのに…
なんで…
なんで私ばっかりっ!…」
「…ゆず…」
「ずっといろいろ我慢して来て
ようやく自分の夢を叶える為の
一歩を踏み出そうとしてたのに…
やっぱり私には無理なのかな…
神様が私には
夢を叶える資格がないって…
きっと伝えたいんだよ…」
「それは違うよ柚」
龍の低く落ち着いた声が聞こえた
「そんなことないっ!
健康な龍には
私の気持ちなんかわかんないよっ!」
あっ…
そんな時智と話した光景が
フラッシュバックした
『あいつ昔喘息持ちだったんだよ
だからこそ
柚の気持ち分かってると思う』
「りゅぅっ…
ごめん…ごめんなさいっ…」
「ゆず?
お前まさか知ってるのか?」
「ぅん…」
「そっか」

