「柚?大丈夫だよ
ゆっくり呼吸しようか
吸ってー…吐いてー…」
それでもとめどなく流れ落ちる涙は
私の心臓を刺激して
悪化の一途を辿らせた
焦るばかりの私は
まともに呼吸もできず
過呼吸気味になりはじめた
龍はすぐに袋を出して
私の身体を自分の身体から離して
私の後ろに回って
後ろから口元に袋を当ててくれた
そんな状況のなか
ナースコールで連絡してくれて
すぐに病室に荘が駆けつけた
「ゆずー?注射するよ
ちょっとチクっとするからね?」
「ゆっくり呼吸して?ゆず
大丈夫だから。ね?」
荘が点滴をして
龍は後ろから声をかけてくれて
涙は止まらないけど
少しずつ呼吸は整ってきた

