私が頭を抱えてから
そんなに時間が経たないうちに
病室の扉が音を立てた
そっちを向いて確認する元気もなく
反対側を向いてる私は
なんの反応も示さなかった
「あれ…ゆず?起きた…?」
足音が近づいてきたと思ったら
おでこに手が当たった
少しずつ目を開けると
智の姿があった
「おはよう
どうした?頭痛い?」
「…ん」
「そっか…
酸素マスク…まいっか
背中の痛みは大丈夫?」
「うん…」
「よかった…
熱…下がらないねぇ
辛いと思うけどもう少し頑張ろうな
龍いまオペ入ってるから
あとで来ると思うよ
あれ、柚?
ゆっくり呼吸しよっか…」
智が微かだけどでてる不整脈に
気がついてくれて
私の体制を少し直して
酸素マスクを、つけて
大きく背中をさすりながら
私と一緒に呼吸をしてくれた
そのおかげですぐに治まった
「柚眠れそう?
眠れそうだったら眠って良いよ」
そう言って微笑んだ智の顔をみながら
私は眠りについた

